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火災保険

火災って他人事?~火災の発生原因~

「我が家では火の用心は万全だから、火災に遭わない」と言われる方がいらっしゃいますが、本当に大丈夫なのでしょうか?
2020年における出火件数は34,691件であり、全国で約15分間に1件もの割合で火災が発生していることになります。
建物火災の発生原因を見てみると、第1位(9%)が「たばこ」となっています。

全火災の発生原因(2020年1月~12月)
(全火災34,691件)

総務省消防庁「令和2年(1月~12月)における火災の状況(確定値)」より

「我が家からは火を出さない!」と思っていても、放火される危険や隣家からのもらい火の危険が潜んでいます。 こうした隣家からのもらい火で自宅が焼失しても、「失火の責任に関する法律」(明治三十二年法律第四十号)によって、多くの場合火元の損害賠償責任は免除され、火元からの損害賠償を期待することはできません。 もちろん、自ら注意し、火を出さないような対策をとっておくことは重要なことですが、それだけでは自分の財産を守りきれないこともあります。
発生原因の上位には「たばこ」や「こんろ」など、よく聞く原因があがっていますが、火災は思わぬ原因で発生することもあります。 コンセントの部分に溜まったホコリが原因で発火する「トラッキング現象」による火災、ガラス製の置物に直射日光があたり、 レンズの役割をはたし火災が発生する「収れん火災」など、思わぬところに出火する原因が潜んでいます。 まさしく、他人事ではありません。

長年かかって築いてきた財産を焼きつくし、時には生命を奪う恐ろしい火災……防火の対策をとり、火災に遭わないことが一番ですが、万が一火災に遭ってしまったときのために、保険の手当ても忘れてはなりません。
損保ジャパンでは、火災をはじめとする様々な災害への備えとお住まいに関わる幅広い補償をご用意しています。
それぞれの商品案内ページをご覧になりたい方は、以下のページをご確認ください。

いろんなプランからお客さまの心配にピッタリなプランを選べる『THE すまいの保険』はこちら
地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没・流失による損害を補償する「地震保険」はこちら

参考

トラッキング現象とは

コンセントにプラグを差したままにしておくと、ほこりが溜まり、そこに湿気が加わることで、プラグの両極間の絶縁状態が悪化して放電が繰り返し生じることがあります。
この現象がトラッキング現象です。 トラッキング現象による火災を防ぐためには、コンセントに差したままのプラグに、ほこりなどがついていないか点検、清掃することが必要です。

収れん火災とは

太陽光線が凹面状、凸面状、球面状のガラス製品などにあたり、レンズ効果により燃えやすい物に焦点を結んだ結果発火し、発生する火災をいいます。 花瓶や猫よけの水入りペットボトルが発火の原因になった例もあります。 直射日光のあたる窓際にガラス製品などを置かないことで防ぐことができます。

火災保険の対象となるもの

2022年10月1日以降の保険始期日(補償が始まる日)のご契約が対象です。

保険をつける対象となるものを「保険の対象」といい、ご契約の際にこの保険の対象を特定する必要があります。
個人のお客さまの場合、保険の対象はご自身が所有する住居として使用される「建物」と「家財」になります。
建物に火災保険をつけただけでは家財の損害は補償されません。 このように、保険の対象に特定されていないものが損害を受けても一切補償されませんので、注意が必要です。
それでは、損保ジャパンの火災保険のうち、『THE すまいの保険』を例に、保険の対象の範囲について見てみましょう。

01 特別の取り決めがないかぎり保険の対象に含まれるもの

『THE すまいの保険』では、特別の取り決めがないかぎり以下のものも保険の対象に含まれます。

【建物を保険の対象とした場合】
  • 門、塀、垣、物置、車庫その他の付属建物
  • 畳、建具その他の従物、電気、ガス、冷暖房設備その他の付属設備

など

【家財を保険の対象とした場合】
  • 被保険者の親族が所有する家財で保険証券記載の建物内収容のもの
  • 物置、車庫その他の付属建物に収容される家財ならびに敷地内に所在する宅配物、自転車および原動機付自転車

など

02 「貴金属等」の補償について

「貴金属等」とは、保険の対象である家財のうち、次のア.またはイ.の物をいいます。

  1. 貴金属、宝玉および宝石ならびに書画、骨董(こっとう)、彫刻物その他の美術品で、1個または1組の価額が30万円を超えるもの
  2. 稿本、設計書、図案、雛(ひな)型、鋳(い)型、木型、紙型、模型、証書、帳簿その他これらに類する物

「貴金属等」の損害については時価額を基準とし、補償をご希望される金額によって、お手続き方法が異なります。 詳細は、取扱代理店または損保ジャパンまでお問い合わせください。

「貴金属等」の金額 お手続き方法
100万円まで

自動補償のため、特段のお手続きは不要です。

1,000万円以下

以下のなかから、ご希望される保険金額を選択します。
300万円・500万円・800万円・1,000万円

1,000万円超

「貴金属等」の詳細を申込書等に明記のうえ、ご希望される保険金額を設定します。

火災保険ご加入時のポイント

一戸建て住宅・分譲マンション・賃貸共同住宅などにお住まいの個人のお客さま向けにご加入時のポイントをご紹介します。

チェック項目 チェックのポイント
(1)何に保険をつけますか?

まず、保険の対象を何にするかを決定する必要があります。
一戸建て住宅、分譲マンションなど建物自体を所有されている方は、「建物」と「家財」の双方を対象として保険に加入できます。 賃貸住宅にお住まいの方は、ご自身の所有されている「家財」が保険の対象となり、「建物」については、所有者である家主が通常、火災保険に加入します。

(2)所在地はどこですか?
所有者は誰ですか?

保険料は所在地により異なることがあります。 また、保険金をお受け取りいただける方は、保険の対象の所有者の方となります。

(3)建物の用途は?

建物の用途・形態(専用住宅/共同住宅/併用住宅)または建物内で行われている職作業(事業)により、ご契約いただける火災保険の種類や保険料が異なります。 ※ 「専用住宅:住居のみの用途に使用される建物」「共同住宅:1世帯の生活単位となる戸室を2以上有し、 各戸室または建物に付属して各世帯が炊事を行う設備がある建物(マンション、アパート等)」「併用住宅:住居の用途と、店舗・事務所等の事業の用途に併用される建物」

(4)建物の所有関係は?

保険の対象となる建物(または家財等を収容する建物)の所有関係(区分所有/所有/賃貸)によって、保険料が異なる場合があります。

(5)地震保険の加入を希望されますか?

火災保険だけでは、地震・噴火またはこれらによる津波による損害は補償されません。
地震保険は居住用の建物または居住用の建物に収容されている家財一式を保険の対象にすることができ、 地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没・流失による損害を補償します。

(6)建物の構造は?

保険の対象となる建物(または家財等を収容する建物)の構造や面積によって、保険料が異なる場合があります。

(7)建物の建築年月は?

保険の対象となる建物の建築年月によって、保険料が異なる場合があります。

(8)保険の対象の評価方法は?
評価額は?

評価額は、保険金額(ご契約金額)を決定するための基準や損害保険金をお支払いする際の基準となります。 ※ 評価額の算出基準には「新価」と「時価」があります。
新価・・・保険の対象である建物や家財を、修理、再築・再取得するために必要な額をベースにした評価額です。
時価・・・新価による評価額から、経過年数による減価や使用による消耗分を差し引いた額をベースにした評価額です

(9)いくら保険をつけますか?

保険契約の際に設定する契約金額です。事故が発生した場合、保険会社 が保険契約に基づき支払う「保険金」の限度額となります。※
保険金額(ご契約金額)は保険の対象の評価額に相当する金額で設定することが重要です。
(ご注意)

  • 「超過保険」(評価額を超える保険金額の契約をいいます。)は保険料のむだになってしまいます。 評価額を超える保険金額を設定しても、保険金は評価額が上限となります。
  • 「一部保険」(評価額を下回る保険金額の契約をいいます。)の場合、事故の際、十分な保険金をお受け取りいただけないことがあります。
  • 他の火災保険契約・共済契約・地震保険契約がないかを確認する必要があります。
    複数の保険契約がある場合は、保険金のお支払い方法が異なります。 また、契約条件によってはご契約できない場合があります。

※ 個人用火災総合保険の場合、復旧に付随して発生する費用もあわせて保険金額の2倍(復旧費用は保険金額)が限度となります。

(10)どんな火災保険を希望されますか?

ひと口に火災保険といってもたくさんの種類があります。 火災保険は「火事で家が焼けてしまったとき」だけではなく、落雷、破裂・爆発、風災などの損害も対象となります。 さらに、水災や盗難、保険事故の際に生じるさまざまな費用についても総合的に補償する商品もあります。
このように、補償の範囲は商品によって異なりますので、商品の選定にあたっては、どのような損害が補償されるかを確認する必要があります。
せっかく加入した保険で、万が一のときに補償されないのでは意味がありませんので、補償範囲の広い商品にご加入することをおすすめします。

(11)どんな特約を希望されますか?

特約(オプション)により、お客さまのニーズにあった補償を追加することができます。
火災保険の特約(オプション)には火災の損害を補償するものだけではなく、日常生活の万が一の事故まで補償するものもあります。
お住まいの形態により想定されるリスク(危険)が異なるため、それに対応する必要な特約(オプション)も異なります。

(12)補償の期間(保険期間)をどれだけにしますか?

火災保険の通常の保険期間は1年間となっていますが、2年から5年までの長期契約も可能です。 (セットする特約(オプション)などにより、5年まで契約できない場合があります。)

(13)保険料の払込方法は?

保険料のお支払い方法には、一般的には大きく分けて、「一括払」と「分割払」があります。 「分割払」は保険料を12回に分割してお支払いいただく方法です。

上記ポイントの詳細をご確認されたい方は、以下のページをご覧ください。

さまざまなプランからお客さまの心配にピッタリなプランを選べる『THE すまいの保険』はこちら